Written by Rieko @ Aieem

海外・外国・外国人 英語で何て言う? ”foreigner” は使うべきではない?

英語で表現

abroad,overseas,foreign 「海外」や「外国」を表す言葉はいくつかありますが、その使い方、使い分けを紹介します。「外国人」を表すforeignerについても解説。ネガティブ、差別的、と捉えられることもあるこの言葉。正しい使い方と、他の表現の仕方を解説していきます!

本記事で取り上げる単語

  • abroad 使い方と例文
  • overseas 使い方と例文
  • abroadとoverseasの違い
  • foreign 使い方と例文
  • 外国人を意味するforeignerが与える言葉の印象
  • 「外国人」を表現する方法

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abroadを使って海外・外国を英語で表現

abroad 
副詞:外国へ(で)、海外に(で)
副詞とは名詞以外を修飾する言葉

自分の国以外をさす” abroad “。
よくある間違いは、abroadの前に “in”や”to”といった前置詞をつけてしまうことです。例文で見ていきましょう。

私は留学します。
⭕️ I go abroad to study.
❌ I go to abroad to study.

彼は海外に出張中です。
⭕️ He is abroad on business.
❌ He is in abroad on business.

彼女は幼少期、海外に住んでいました。
⭕️ She lived abroad when she was a child.
❌ She lived in abroad when she was a child.

abroadには “to”や “in”の意味が含まれていると言うことですね。

もう少し例文を紹介しておきます。

I will pick up our client from abroad at the airport.

海外のクライアントを空港まで迎えに行きます。

I hear that his father is abroad.

彼のお父さんは海外にいるらしいよ。

Most of the convenience stores abroad are not open 24/7.

海外のほとんどのコンビニは年中無休ではない。
※年中無休は「24時間、週7日」を表す”24/7”で表現できます

Our company advertise abroad.

当社は海外に広告を出しています。

We need to assign someone abroad regardless of expense.

我々は費用に関わらず誰かを海外に派遣しなければならない。

overseas を使って海外・外国を英語で表現

overseas 
副詞:外国に、海外に
形容詞:外国の、海外の

形容詞とは名詞を修飾する言葉

overseasには形容詞としての使い方もあります。
副詞としての使い方はabroadと同じ。

まずは副詞的な使い方の例文を見てみましょう。

私は留学します。
⭕️ I go overseas to study.
❌ I go to overseas to study.

彼は海外に出張中です。
⭕️ He is overseas on business.
❌ He is in overseas on business.

彼女は幼少期、海外に住んでいました。
⭕️ She lived overseas when she was a child.
❌ She lived in overseas when she was a child.

abroadと同様にtoやinの意味が含まれていると言うことですね。

Do you ship overseas?

海外発送はしてくれますか?

My friend is visiting me from overseas.

海外から友達が遊びに来ています。

This fruit is imported from overseas.

この果物は海外から輸入されたものです。

次は形容詞的な使い方を例文で紹介します。
形容詞とは名詞を修飾する言葉でしたね。そこを意識してみてみましょう。

We will open an overseas office in England.

私たちはイギリスに海外支社を開設します。

I made overseas remittance yesterday.

昨日海外送金をしました。

The university welcomes overseas students.

大学は海外からの生徒も受け入れています。

We will enter into the overseas market next year.

来年には、海外市場に参入します。

His son transferred to an overseas office.

息子は海外支社に移動になりました。

※最後の例文の場合、overseasはofficeを修飾し、「海外支店」と言う一つの名詞になっています。なので、副詞用法とは違い、前置詞”to”が必要です。

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abroadとoverseasの違い

違いは至ってシンプル。
陸続きとなっている他国はabroad
海を超える場合、overseasになります。

例えば、カナダやメキシコはアメリカから陸続きとなっています。
ヨーロッパも陸続きでたくさんの国が隣接し合っています。
そう言う場合はabroadを使います。

日本や、オーストラリアなどは他国と海を隔てているのでほとんどがoverseasとなるわけです。だからと言ってabroadが使えないわけではありません。

結論

overseas 海を隔てる他国のみ
abroad  他国全てに対して使用できる

foreign を使って海外・外国を英語で表現

foreign 
形容詞:外国の
”外国の”以外の意味もありますが、今回はこの意味に絞ります。
早速例文でチェック!

She speaks three foreign languages.

彼女は3つの外国語を話します。

I am interested in foreign films.

私は海外映画に興味があります。

My friend has a strong foreign accent.

私の友達は外国語訛りが強いです。

Foreign workers consist 30% of this company.

外国人労働者がこの会社の30%を占めている。

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差別的?!foreignerが与える言葉の印象と意味

日常的に私たちは海外の人のことを話題にするとき、「外国人」「外人」と言う言葉を使用します。英語では”foreigner”と言いますが、この言葉はネガティブな印象を与えるので要注意!

「stranger=よそ者」「outsider=部外者」 と似た意味合いを持ちます。

相手の文化や習慣、言語に対して差別的、批判的な印象を与えかねないので、使わない方が無難です。

では、どんな表現で「外国人」を表現するといいのでしょうか?

ちなみに、私たちは何気なく「外人」と言う言葉を使っていますが、この読み方はローマ字の”gaijin"で海外の人達にも知られていて、差別的に感じる人もいます。「外国人」を短くしたものが「外人」だと思う人も多いと思いますが、これは間違い。

外国人= その国の国籍を持たない人
外人 = ① 無関係の人、家族・親戚・仲間の範囲外にいる人 ② 外国人

外国人という意味もありますが、どちらかというと①のニュアンスが強いので日本語でも使用に気をつけたい言葉です。

ただ、実際に”gaijin”と言われて「失礼な!差別だ!」と思う外国人もそんなにいない気もするのがわたしの正直なところ・・・

昔お付き合いしていたオーストラリア人の男性は、日本に遊びに来た時 ”わたし gaijin” って自分で言ってました 笑

「外国人」を表現する方法

そもそも「外国人」と言う言葉はあまり使われません。
シチュエーション別にどのように表現するのか見ていきます。

シチュエーション1
A: メグミが今日彼氏連れてくるよ。
B: 彼氏って外国人らしいね〜

日本語ではありそうなこの会話。

A: メグミが今日彼氏連れてくるよ。
Megumi is bringing her boyfriend today.

B:彼氏イギリス出身らしいね〜
I heard that he is from England.

このようにその人の出身地を具体的に言うことが多いです。

シチュエーション2

最近外国人のお客様も増えてきました。
We are having more non-Japanese customers lately.

「日本人でない」という表現はビジネスで他国とやりとりするときにも使用できます。

今回のテーマはいかがでしたか?
プライベートのオンラインレッスンも随時受け付けていますので、お問合せよりご質問等ございましたら連絡ください。

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